昆虫列車 第17集 3 タカマの原「スサノヲの命」童謡組曲 日名子丹
③スサノヲの姉アマテラスの治めるタカマの原の様子が描かれています。
山、空、木、川と自然の様子。アマテラスの様子。自分の思い(この力を発揮できるようなこと)をとげたいと願うスサノヲのつぶやき。機織りや玉磨きの生活の様子。古事記の原文には見られない描写である。五音七音の組合せが、落ち着いた雰囲気を感じさせている。高天原が穏やかな営みをしていることを印象づけている。
ところが、姉アマテラスは弟の突然の来訪を歓迎しなかったのです。「まっしくら」で表現されたように、スサノヲが荒々しく訪れたのですから、アマテラスは占領されると考え身構えたのです。武装して弟を待ち構えるのです。スサノヲは弁解しますが、アマテラスは信じることが出来ませんでした。
そこで、二人は契約を交わします。お互いの持ち物を口の中に入れてかみ砕き、吐き出したものから神を生むのです。アマテラスはスサノヲの剣をかみ砕き三女神を生みます。スサノヲはアマテラスの五つの髪飾りをかみ砕き五男神を生みます。まあ神話ですから細かいことは考えないでください。
これについてアマテラスは、スサノヲが生んだ五男神は自分の証だと主張します。スサノヲもアマテラスの生んだ三女神は自分の証だといいます。つまりこれによってスサノヲは女神を生んだのだから自分はこの高天原に来たことに邪心はないことを主張するのです。契約は成立したと一方的に話すのです。私は、これが日本人のGender discriminationの基にあると考えています。
しかし、この部分は、不二の組曲にありません。これでめでたしと普通は考えますが、そうならずに次の段になるのです。
出版社名 | 掲載書籍名 | 作品名 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車1 | 昆虫列車 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車1 | 爵香あげは |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車1 | 蜂のお酒 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車1 | 瘤 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車1 | 薔薇の木 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車2 | 植物園のベル |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車2 | 晩景 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車3 | 葵 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車3 | 朝なぎ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車3 | 象の場合 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車3 | 両国 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車4 | ハチノス |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車4 | ふうらんしょ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車4 | 海の一日 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車4 | 石山 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | デデムシ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | デデムシト鯨 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | デンデンムシノカラ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | 鼓隊の調練 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | 粉挽き |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車5 | 兵隊さんと唐黍 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車6 | ユキ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車6 | ラッセル |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車6 | 鴨 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車6 | 揚行鎮 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車7 | コペルニクス |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車7 | そことここ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車7 | ハシゴ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車7 | 木の芽 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車8 | アメアガリ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車8 | テッパウユリ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車8 | 明日は |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車8 | 螺旋階段 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | ホウホウ ホタル |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | ボクノ シゴト |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 五月の野天 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 工場でうちで学校で |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 砂鉄 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 山の家 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 戦争A |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車9 | 朝焼 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | ある日 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | カササギ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | スワンのおふね |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | ニハトリ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | ヒトツ オホシガ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | ペリカンサン |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | まるめろ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | 赤い林檎 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車10 | 瑠美子ちゃん |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | オ日サマ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | ストーブ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | 鹿 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | 松葉にほへや |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | 人間の眼 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車11 | 歴史 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車12 | アカチャン |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車12 | アヂアの明日 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車12 | 大キナ足 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車12 | 通信筒 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車13 | 牡丹ノ数 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車14 | 伊達政宗 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車15 | ハチ(オ花ノ番) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車15 | 山の八月 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車16 | 天の川 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車17 | たうがらし |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 1 スサノヲの命(哭<) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 2 スサノヲの命(まつしくら) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 3 スサノヲの命(タカマの原) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 4 スサノヲの命(怒る) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 5 スサノヲの命(くらやみ) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 6 スサノヲの命(笑フ) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 7 スサノヲの命(箸) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 8 スサノヲの命(ちから) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 9 スサノヲの命(酒) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 10 スサノヲの命(つるぎ) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 11 スサノヲの命(あたらしい土) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車18 | 12 スサノヲの命(雲) |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車19 | すいっちょ |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車19 | レンズぐも |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車19 | 空地 |
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昆虫列車本部 | 昆虫列車19 | 落ち葉はこび |
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この記事を書いた人
詩と童話の世界に魅了され、水上不二の作品をテーマにしたブログを運営しています。子どもの頃に読んだ彼の童話が心に深く刻まれ、それ以来、彼の詩や物語に込められたメッセージを探求し続けています。
文学を学ぶために大学で日本文学を専攻し、卒業後は国語教師として勤務。その後、自分自身の言葉で水上不二の世界を語りたいという思いから、ブログを立ち上げました。
趣味は読書、美術館巡り、そして詩の朗読。特に、水上不二の詩を声に出して読むと、彼の言葉が心に染み渡る瞬間があり、それが私の人生の喜びの一つです。
このブログを通して、水上不二の作品を通じた感動や発見を皆さんと分かち合い、詩と童話の世界を広げていけたらと願っています。
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