植物園のベル 水上不二
ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、
リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。
花やぐるま、アマリリス、わすれなぐさのてんと虫、
しづがにめぐる向日葵(ひまはり)の茎にからんだ時計草(とけいそう)。
ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、
リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。
あやめ、姫しやが、かきつばた、布袋(てい)あふひの粉ぶくろ、
水をはなれた河骨(かうぼね)の花よりたかい白れんげ。
ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、
リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。
そよげアカシヤ、プラタナス、ヒマラヤ杉のひより風、
蟻がえんじゆの木にのぼる植物園のおひるどき。
ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、
リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。
【感想】
「昆虫列車第一号」の「薔薇の木」の「ベル」は「りんろん揺れてる。」でした。それに対して「植物園のベル」は、「ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。」と、とても派手に、勢いよく鳴っています。これは何の「ベル」なのでしょうか?入り口のベルでしょうか。お客さんはこんなに激しく鳴らすでしょうか?
「植物園のベル」何のためのベルでしょう?。
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