佐々木 成之– Author –
佐々木 成之
詩と童話の世界に魅了され、水上不二の作品をテーマにしたブログを運営しています。子どもの頃に読んだ彼の童話が心に深く刻まれ、それ以来、彼の詩や物語に込められたメッセージを探求し続けています。
文学を学ぶために大学で日本文学を専攻し、卒業後は国語教師として勤務。その後、自分自身の言葉で水上不二の世界を語りたいという思いから、ブログを立ち上げました。
趣味は読書、美術館巡り、そして詩の朗読。特に、水上不二の詩を声に出して読むと、彼の言葉が心に染み渡る瞬間があり、それが私の人生の喜びの一つです。
このブログを通して、水上不二の作品を通じた感動や発見を皆さんと分かち合い、詩と童話の世界を広げていけたらと願っています。
-
詩
昆虫列車 第17集 1 哭く「スサノヲの命」童謡組曲 日名子丹
①イザナギは、亡くなったイザナミに逢いに黄泉の国へ行きます。しかし、共に帰ることは出来ず、変わり果てたイザナミの姿を見て逃げ帰ります。そこで、体を清めるのです。いわゆるみそぎです。川でみそぎをすると多くの神が生まれました。顔を洗った際に、... -
詩
昆虫列車 第8集 アメアガリ
アメアガリ 水上不二 センセイ、アメ ガ ヤンダ カラ、キノボリ シテモ イイデス カ、オハタ ヲ アゲテ イイデス カ。 センセイ、ニジ ガ トホイ カラ、カケッコ シテモ イイデス カ、ナハトビ シテモ イイデス カ。 センセイ、ウシ ... -
詩
昆虫列車 第3集 朝なぎ
朝なぎ 水上不二 てんぐさ、 お籠にかかへて、 月夜に浜から来たのは、 あの子だ、 白いよ、帽子が。 百合だな、 この花おくれと、 よあけにはだしで来たのも、 あの子だ、 ボートを漕いでる。 ちら... -
詩
昆虫列車 第2集 晩景
晩景(ばんげ) 水上不二 うつくしい晩景、青う湧(わ)きな、お星や。 芹(せり)の花ゆする、下(しも)ん田の鰌(どじよ)つ子。 髪毛(かんげ)まで、泥(どろ)が、はねかつたな、母さや。 よう乾(ほ)した木叢(ぼくさ)で、鰮(いわし)でも焼(や... -
詩
詩が掲載された昆虫列車一覧
-
詩
昆虫列車 第2集 植物園のベル
植物園のベル 水上不二 ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。 花やぐるま、アマリリス、わすれなぐさのてんと虫、しづがにめぐる向日葵(ひまはり)の茎にからんだ時計草(とけいそう)。 ベルが鳴る、... -
詩
昆虫列車 第1集 蜂のお酒
蜂のお酒 水上不二 蜂のお酒を飛行機に積んで、 雪にこごえたエスキモーに売りましよ。 林檎のお酒は林檎のにほひ、 牡丹のお酒は牡丹のにほひ。 とても買はなんだら、おへそをちつくり刺しましよ。 【感想】 第一集の不二の最後の詩は「蜂のお... -
詩
昆虫列車 第1集 瘤
瘤 水上不二 おぢいさま、おぢいさま、青い空です、とても。 おうさ、ことしも、林檎のあたり年ぢやろ。 おぢいさま、おぢいさま、お散歩しましよ、庭を。 おうさ、そこらに、林檎の虫が飛んでるな。 おぢいさま、おぢいさま、飛行機ですよ、あれは。 ... -
詩
昆虫列車 第1集 薔薇の木
薔薇の木 水上不二 薔薇の木、とても咲いたな。ベルだよ、りんろん揺れてる。 薔薇の木、あれはお月夜。蜂の巣、帽子(しやつぽ)にとったな。 薔薇の木、神父さまだよ。とげなど、やさしく撫でてる。 薔薇の木、いまに散るだろ。はなびら、香炉に焚かう... -
詩
昆虫列車 第1集 麝香あげは
麝香あげは 水上不二 鉄の扉に榠子が咲いた、麝香あげはがひらひらしていた。 青くけぶった香炉のかげに、波斯猫だかひっそりしてた。 いつかみんなで柱にかけた、銀の十字架がきらきらしてた。 昼の日なかにおあかり献げて、神父さまだか、おいの...
-
地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙一覧
-
作者
水上不二
水上 不二(みずかみ ふじ、男性、1904年(明治37年)1月10日 - 1965年(昭和40年)3月31日)は、日本の童謡詩人、童話作家、作詞家。 来歴宮城県本吉郡大島村(現在の気仙沼市)字長崎にて父・佐助、母・あやの の次男として生まれる。 1918年(大正7年)... -
詩
詩が掲載された昆虫列車一覧
-
物語
童話が掲載された書籍等一覧
-
地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(三陸新報)「九年ぶりの旅」「小金井手帳」一覧
-
詩
昆虫列車 第3集 葵
葵 水上不二 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, お日さまにぶいよ。 にぶいよ, つゆばれ, 葵が咲いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, みるくの息だよ。 ちろちろ, とかげが, 香(にほ)ひを吐いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄... -
物語
講談社の絵本ゴールド版109 金のりんご
1963(昭和38)年2月号下 金のりんご 水上不二 「金のりんご」は、アイルランドの詩人イェーツの編んだ「アイルランド童話集」の中の「コン=イーダの話」、またの名「アーン湖の金のりんご」によったもので、大昔、アイルランドが、西方の幸福の島と... -
地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙5
1963(昭和38)年7月1日(月) 「くぐなり」への手紙5 〔その五〕 三月の末に、遠藤金坪さんの「早春」と題する絵を学校から拝受しました。紺碧の海に唐島がもりあがり、前景には麦畑がひらけ、左には松をいただいた石灰岩?の崖がそばだち、楽しくもなつ... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅2、3
1956(昭和31)年12月1日(土) 九年ぶりの旅2,3 あくる二十三日は、東京駅に接続する鉄道会社の六階に宮城県の事務所を訪ね、ついで文部省へくるまを走らせた。十一月六日の会に講師派遣のことを確かめるためであった。ところが、それについての書類がま... -
地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(からくわ民友新聞)一覧