佐々木 成之– Author –
佐々木 成之
詩と童話の世界に魅了され、水上不二の作品をテーマにしたブログを運営しています。子どもの頃に読んだ彼の童話が心に深く刻まれ、それ以来、彼の詩や物語に込められたメッセージを探求し続けています。
文学を学ぶために大学で日本文学を専攻し、卒業後は国語教師として勤務。その後、自分自身の言葉で水上不二の世界を語りたいという思いから、ブログを立ち上げました。
趣味は読書、美術館巡り、そして詩の朗読。特に、水上不二の詩を声に出して読むと、彼の言葉が心に染み渡る瞬間があり、それが私の人生の喜びの一つです。
このブログを通して、水上不二の作品を通じた感動や発見を皆さんと分かち合い、詩と童話の世界を広げていけたらと願っています。
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地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳3
1961(昭和36)年8月24日(木) 小金井手帳3 (3) 私が歌人熊谷武雄の名をはじめて知ったのは、水産学校のころ、一年上の伊藤武君にもらった二冊の「詩歌」からであった。何度か読み返されたらしいバックナンバアではあったが、表紙を開くと、第一ページ... -
地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳2
1957(昭和32)年12月7日(土) 小金井手帳(下) (下) たしか九月二十七日だったと思う。夕方、久かたぶりに銀座へ出かけた。「ろばの会」の第一回発表会をのぞいてみようと思いたったのだ。一念発起というわけか。 「ろばの会」は、磯部とし、宇賀神... -
地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳1
1957(昭和32)年12月6日(金) 小金井手帳(上) (上) ーーブジツイタ、クモヒトツナシ、リョウコ。 だしぬけに、岩手県へ行ってきたいといいだし、ゆうべ、ひとりで上野をたった三女から、千厩発の電報がきた。こっちは快晴の十時半ころだった。 ほ... -
物語
講談社の絵本ゴールド版113 くもになったぱん
1963(昭和38)年4月号下 くもになったぱん 水上不二 ①めりーさんは、ぱんを つくりました。おなべに いれて ふくらませました。 ②ぱんは。ずんずん おおきく なっていきました。 ③めりーさんは、てかごを さげて。いちばへ かいものに でかけ... -
物語
講談社の絵本ゴールド版112 かしこいこじか
1963(昭和38)年4月号上 かしこいこじか 水上不二 とおい みなみの くにに、かんちーると いう こじかが いました。あるひ、みずを のみに、かわの そばへ いきました。 すると、みずの うえに、ぽっかりと きの ぼうが うかんで いま... -
物語
講談社の絵本ゴールド版109 金のりんご
1963(昭和38)年2月号下 金のりんご 水上不二 「金のりんご」は、アイルランドの詩人イェーツの編んだ「アイルランド童話集」の中の「コン=イーダの話」、またの名「アーン湖の金のりんご」によったもので、大昔、アイルランドが、西方の幸福の島と... -
物語
講談社の絵本ゴールド版103 ふしぎなてーぶるかけ
1962(昭和37)年11月号下 ふしぎなてーぶるかけ 水上不二 ぶーつは、のはらの なかの ちいさな いえに、おかあさんと ふたりで すんでいました。 びゅう、ぴゅうと きたかぜの ふく、さむい ひでした。「ぶーつや。ものおきへ いって、こむ... -
物語
講談社の絵本ゴールド版102 みんなのりんご
1962(昭和37)年11月号上 みんなのりんご 水上不二 ふんらすの くにの しずかな むらです。みちばたに、りんごの なみきが つづいて います。どの きにも、あかくて おおきな りんごが、たくさん なって います。 おいしそうに ひかって... -
物語
講談社の絵本ゴールド版94 こいぬとにじ
1962(昭和37)年7月号上 こいぬとにじ 水上不二 こいぬが、のはらで あそんで いました。 ばらばらと あめが ふってきました。こいぬは、まつの きのしたへ いって、いしの そばに さいて いる あかい はなを みて いました。 あめは... -
物語
講談社の絵本ゴールド版92 いしやのぴえーとろ
1962(昭和37)年6月号上 いしやのぴえーとろ 水上不二 いしやの ぴえーとろは、はたらいても はたらいても、いつも びんぼうでした。そこで、ぴえーとろは、かみきまに おねがいしました。 「わたしに、きんや ぎんの いっばい ついた がい...
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地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙一覧
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作者
水上不二
水上 不二(みずかみ ふじ、男性、1904年(明治37年)1月10日 - 1965年(昭和40年)3月31日)は、日本の童謡詩人、童話作家、作詞家。 来歴宮城県本吉郡大島村(現在の気仙沼市)字長崎にて父・佐助、母・あやの の次男として生まれる。 1918年(大正7年)... -
詩
詩が掲載された昆虫列車一覧
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物語
童話が掲載された書籍等一覧
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地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(三陸新報)「九年ぶりの旅」「小金井手帳」一覧
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詩
昆虫列車 第3集 葵
葵 水上不二 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, お日さまにぶいよ。 にぶいよ, つゆばれ, 葵が咲いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, みるくの息だよ。 ちろちろ, とかげが, 香(にほ)ひを吐いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄... -
物語
講談社の絵本ゴールド版109 金のりんご
1963(昭和38)年2月号下 金のりんご 水上不二 「金のりんご」は、アイルランドの詩人イェーツの編んだ「アイルランド童話集」の中の「コン=イーダの話」、またの名「アーン湖の金のりんご」によったもので、大昔、アイルランドが、西方の幸福の島と... -
地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙5
1963(昭和38)年7月1日(月) 「くぐなり」への手紙5 〔その五〕 三月の末に、遠藤金坪さんの「早春」と題する絵を学校から拝受しました。紺碧の海に唐島がもりあがり、前景には麦畑がひらけ、左には松をいただいた石灰岩?の崖がそばだち、楽しくもなつ... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅2、3
1956(昭和31)年12月1日(土) 九年ぶりの旅2,3 あくる二十三日は、東京駅に接続する鉄道会社の六階に宮城県の事務所を訪ね、ついで文部省へくるまを走らせた。十一月六日の会に講師派遣のことを確かめるためであった。ところが、それについての書類がま... -
地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(からくわ民友新聞)一覧