佐々木 成之– Author –
佐々木 成之
詩と童話の世界に魅了され、水上不二の作品をテーマにしたブログを運営しています。子どもの頃に読んだ彼の童話が心に深く刻まれ、それ以来、彼の詩や物語に込められたメッセージを探求し続けています。
文学を学ぶために大学で日本文学を専攻し、卒業後は国語教師として勤務。その後、自分自身の言葉で水上不二の世界を語りたいという思いから、ブログを立ち上げました。
趣味は読書、美術館巡り、そして詩の朗読。特に、水上不二の詩を声に出して読むと、彼の言葉が心に染み渡る瞬間があり、それが私の人生の喜びの一つです。
このブログを通して、水上不二の作品を通じた感動や発見を皆さんと分かち合い、詩と童話の世界を広げていけたらと願っています。
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地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅5-2
1956(昭和31)年12月7日(金) 九年ぶりの旅5 中学校は明日の準備に、教師も生徒もかいがいしく働いていた。小学校の小山校長がきて、自分の学校のことのように何かと手伝っていた。美しいと思った。 外部との折衝にあたっていたのであろう。小松校長が... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅5
1956(昭和31)年12月6日(木) 九年ぶりの旅5 家について驚いたのは台所の土間がほとんど板敷に変り、子どものころ未明から十三うすも麦をつかされた石うすが姿を消していることであった。“かるうす”と呼んでいたが、あれをどう処理したかをきかずに帰っ... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅4
1956(昭和31)年12月2日(日) 九年ぶりの旅4 4 夜はみんなの眠るときだ。だれもがベットに横たえて夜行列車の朝を迎えるようになるのは、いつのことであろう。でも、ここで、寝台車は金持や一部の特権階級の占有物であってはならないなどとひらきなおる... -
物語
講談社の絵本ゴールド版70 いわしをみつけたぽろとかろ
1961(昭和36)年 いわしをみつけた ぽろとかろ 水上不二 ①よがあけました。こいぬの ぽろと かろは、おおよろこびで おもてへ とびだしました。ぽんぽんと、すなの うえを かけわりました。ころころと もつれあいました。ぽろが、ぱっと か... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅2、3
1956(昭和31)年12月1日(土) 九年ぶりの旅2,3 あくる二十三日は、東京駅に接続する鉄道会社の六階に宮城県の事務所を訪ね、ついで文部省へくるまを走らせた。十一月六日の会に講師派遣のことを確かめるためであった。ところが、それについての書類がま... -
物語
「百万円のばらの花」
「百万円のばらの花」 水上不二 幼年クラブ 1949(昭和24)年五月号 キヘイじいさんは、花ずきでした。いろいろな花をあつめて、花の中にいました。うちのなかもそとも、花でいっぱいでした。 なかでもばらがだいすきで、きいろいばら... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅1
1956(昭和31)年11月30日(金) 九年ぶりの旅1 十月二十二日の暁であった。私は床に入って、肩こりを休めていた。 八時過ぎであったろうか。誰かの声が玄関ーといっても、たった一坪しかないところへ本棚がのさばり出ているといったみじめさだがーで、... -
作者
水上不二
水上 不二(みずかみ ふじ、男性、1904年(明治37年)1月10日 - 1965年(昭和40年)3月31日)は、日本の童謡詩人、童話作家、作詞家。 来歴宮城県本吉郡大島村(現在の気仙沼市)字長崎にて父・佐助、母・あやの の次男として生まれる。 1918年(大正7年)... -
作者
昆虫列車とは?なぜこの作品をつくることになったのか
『昆虫列車』とは、昭和12年に水上不二が主宰し、まど・みちおや米山愛紫らと創刊した同人誌です。昆虫列車のスタートが第1集である『昆虫列車』であり創刊号です。 『昆虫列車』の概要を知るためには、『昆虫列車』第1集p3とp12『昆虫列車点描』、最終裏... -
詩
昆虫列車第1集 P2 巻頭詩
昆虫列車第1集 P2 昆虫列車 はしれ、はしれよ、昆虫列車 けふの日和に、季節の風に。 ベルを鳴らして、お旗をあげて、 蒔いて行くのはお花の種子か。 はしれ、はしれよ、昆虫列車、 遠いかすみへ、スバルの星へ。 草のトンネル、もひとつくぐりや、 雲が...
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地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙一覧
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作者
水上不二
水上 不二(みずかみ ふじ、男性、1904年(明治37年)1月10日 - 1965年(昭和40年)3月31日)は、日本の童謡詩人、童話作家、作詞家。 来歴宮城県本吉郡大島村(現在の気仙沼市)字長崎にて父・佐助、母・あやの の次男として生まれる。 1918年(大正7年)... -
詩
詩が掲載された昆虫列車一覧
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物語
童話が掲載された書籍等一覧
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地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(三陸新報)「九年ぶりの旅」「小金井手帳」一覧
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詩
昆虫列車 第3集 葵
葵 水上不二 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, お日さまにぶいよ。 にぶいよ, つゆばれ, 葵が咲いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄蕋(めしべ)よ, みるくの息だよ。 ちろちろ, とかげが, 香(にほ)ひを吐いてる。 雌蕋(おしべ)よ, 雄... -
物語
講談社の絵本ゴールド版109 金のりんご
1963(昭和38)年2月号下 金のりんご 水上不二 「金のりんご」は、アイルランドの詩人イェーツの編んだ「アイルランド童話集」の中の「コン=イーダの話」、またの名「アーン湖の金のりんご」によったもので、大昔、アイルランドが、西方の幸福の島と... -
地方紙への寄稿
大島小学校PTA新聞くぐなり 「くぐなり」への手紙5
1963(昭和38)年7月1日(月) 「くぐなり」への手紙5 〔その五〕 三月の末に、遠藤金坪さんの「早春」と題する絵を学校から拝受しました。紺碧の海に唐島がもりあがり、前景には麦畑がひらけ、左には松をいただいた石灰岩?の崖がそばだち、楽しくもなつ... -
地方紙への寄稿
三陸新報〈学芸〉九年ぶりの旅2、3
1956(昭和31)年12月1日(土) 九年ぶりの旅2,3 あくる二十三日は、東京駅に接続する鉄道会社の六階に宮城県の事務所を訪ね、ついで文部省へくるまを走らせた。十一月六日の会に講師派遣のことを確かめるためであった。ところが、それについての書類がま... -
地方紙への寄稿
新聞に掲載された寄稿文(からくわ民友新聞)一覧