小金井手帳– tag –
1957(昭和32)年12月6日から「三陸新報」に掲載された寄稿文である。
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地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳4
1961(昭和36)年8月24日(木) 小金井手帳4 (4) それは昭和三十年のころであったらしい。季節は秋で、しのぎやすい気候であった。 昭和二十六年の夏以来療養生活を続けていた私は、その日も病院から帰ると、板の間のちゃぶ台を前に、一人で昼飯を食べ... -
地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳3
1961(昭和36)年8月24日(木) 小金井手帳3 (3) 私が歌人熊谷武雄の名をはじめて知ったのは、水産学校のころ、一年上の伊藤武君にもらった二冊の「詩歌」からであった。何度か読み返されたらしいバックナンバアではあったが、表紙を開くと、第一ページ... -
地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳2
1957(昭和32)年12月7日(土) 小金井手帳(下) (下) たしか九月二十七日だったと思う。夕方、久かたぶりに銀座へ出かけた。「ろばの会」の第一回発表会をのぞいてみようと思いたったのだ。一念発起というわけか。 「ろばの会」は、磯部とし、宇賀神... -
地方紙への寄稿
三陸新報 小金井手帳1
1957(昭和32)年12月6日(金) 小金井手帳(上) (上) ーーブジツイタ、クモヒトツナシ、リョウコ。 だしぬけに、岩手県へ行ってきたいといいだし、ゆうべ、ひとりで上野をたった三女から、千厩発の電報がきた。こっちは快晴の十時半ころだった。 ほ...
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